
↑一面の菜の花畑(ハートフルファームにて)
前回の記事から半年以上もたってしまった。
「消えたミルキー」こと、わが家の老犬は、やはり見つからず帰って来ず、悲しみにくれた私は、しばらくはメソメソ思い出しては涙ぐんでいた。
※お時間のある方はお読みください↓
数年前から関節炎を患ったミルキーのために、囲いを作ってその中で自由に歩けるようにしても、網を破り、柵を壊し、地面を掘り、頭を無理やりに隙間に突っ込み、脱走を試みて一人散歩に出かけてしまうミルキーに、根負けして好き勝手にさせていた時点で、いつ何時、事故等によりお別れの日がくるかもしれないことは覚悟していた。なので、最期まで己のしたいようにすることを貫き通したミルキーは、悔いのない犬生だっただろうと思う事にして、喪失感を乗り越えた。
そしていよいよ、沖縄を脱出するために、引っ越し業者を決め、犬猫輸送を業者に依頼し、山のような荷物を段ボールに箱詰めし、友人たちに別れを告げ、2月中旬、一人沖縄を後にしたのだった。
この引越しで貯蓄がごっそりなくなることを考えると、安くて確実な引っ越し業者の選出など、重要な案件だったが、やること・決めることが多すぎて、しまいに何社も見積もりをとるのが面倒になり、最終的には大手の業者で60万ちかい金額となった。ほかにも、犬猫輸送とピアノ運送で30万ちょい、内地で使用する車の購入、必要な家財・家電の購入などなど、引っ越し関連にかかった金額、ウン百万が一瞬で消えた。
内地から沖縄に、沖縄から内地に引っ越すのは、陸上輸送ができないため、荷物の運び出しから搬入に5日~7日を要する。このせいで、荷物を梱包する時に、私が着いたその日にないと困るもの、搬入後すぐ使いたいもの、しばらく使わずとも何とかなるもの、など、モノを分類し、箱に詰め、昨年9月から敷地内の別棟に住みはじめている息子に前もって送ったり、なんやかんやしているうちに頭がパニックになってきたが、幸いなことに、1月~2月と比較的仕事の依頼がなく時間的余裕があったダンナが何の躊躇もなくバンバン箱詰めしてくれたおかげで、梱包作業は順調に進み…。
山のような荷物の搬出を無事終え、翌日、出発当日の朝。約21年暮らした沖縄を去る私の心は、抑えきれないほどの喜びに沸き立っていた。
沖縄で暮らすということはどういうことか、あまりシュミレーションせずに家族5人で移り住んでしまい、(ひょっとして、沖縄暮らしは性に合わないのかもしれない…)と気づいた時には後の祭り。一時はダンナと別居してでも内地に一人移ろうかと思い詰めた日もあったが、思いとどまり、それから8年ちかくすぎて、ようやく、晴れて内地に舞い戻る日を迎えたのだ。
たくさんの友だちや仲間と出会い、障害者福祉にも携わることができて、人間的に成長した21年、その機会を作ってくれたすべてに感謝の気持ちでいっぱいだが、なんたってここ2,3年の異常な長い長い夏の蒸し暑さで、自律神経が参ってしまって、1年の半分くらい絶不調だったため、心身ともに限界だった。なので、この蒸し暑いサウナ地獄からようやく脱出できると思うとひとりでに顔がにやけてしまうくらい、うきうきわくわくして、私は沖縄の地を、一人一足先にに去ったのだった。
そして内地に移って半年が過ぎた。
今度の住まいは栃木だが、育ちが千葉県民である私にとって、栃木なんて同じ関東、何の違和感もよそ者感もない。
気温が、湿度が、空気が全然違う。抱えていた体調不良(低血圧、動悸、頻脈、喘息の発作、倦怠感、体重減少、食欲不振…)は一気に解消し、驚いたことに、41キロ台からどうしても増えなかった体重が3キロも増加した。体調が良くなることは予想していたが、体重が増えるとは思っていなかった。犬猫の到着まで2カ月弱あったので、その間、温泉に入りまくり、食べ歩きし、面白そうなお店を片っ端からめぐり、冬から春へと移り変わる美しい自然をたっぷり堪能した。
桜が満開に咲き誇る土手を歩いていて、これからは、毎年この桜並木を歩くことができるのだと思うと、嬉しくて幸せで、感極まりおもわず涙ぐんでしまった。
以前内地に住んでいたころも、自然の中を散策することは大好きだったが、当たり前のようにその美しさを享受していた。しかし、沖縄という南国で暮らすことにより、日本の移り変わる四季の美しさ、はかなさ、厳冬の厳しさ、それ故の春の歓びは、世界でも類を見ない素晴らしい奇跡なのだと、より、実感することができ、その四季折々を体感する喜びが以前の何倍増しにもなったことは、長年の沖縄暮らしのおかげと言える。
沖縄は1年中景色がほぼ変わらない。常緑樹が生い茂っているので、桜が満開に咲いても緑の木立の中で、だ。1月でも急に暑くなってカエルやセミが突然鳴き出したり半袖で過ごせることもある。もちろん、温暖な気候ゆえに味わえる感動体験もたくさんあるが、私には合わなかった。どちらが良い悪いではなく。
一番危惧していた犬猫輸送については、無事、車と飛行機を乗り継いで新居に到着したものの、やはり最初の2週間は家から一歩も出さず(猫)閉じ込めていたため、輸送のストレス、外出できないストレス、気候・環境の変化によるストレスで、食欲がなかったり、便が出なくなったりしたが、だんだんと新しい環境にも慣れ、2か月近くたった今では、すっかりくつろいで過ごせるようになった。
ただ、輸送した6匹の猫のなかで最年長のメス、ポッチが、外出したまま帰って来ず、行方不明となってしまった。引っ越して20日くらいはたっており、一度は外に出てちゃんと帰ってきたので安心していたのだが、お別れも言えぬまま、こつ然と姿を消してしまったので、ずっと沖縄に居たら最期まで看取ってやれただろうに…と悔いが残った。
そんなこんなで、残念なことも起きてしまったけれど、体調はすこぶる良好、週1~2回は、車で15分程度の日帰り温泉に通い、沖縄では食することのなかった日本蕎麦を堪能し、日帰りで3月に生まれた初孫に会いに行き、朝晩はぐっと冷え込むために日中30℃を超えてもぐっすり眠ることができ、四季の移ろいを感じながら前栽を眺めお茶を楽しむ…。夢のような暮らしを満喫している。
ダンナはまだ沖縄にいるが、息子が同じ敷地内にいるので大変心強く、友人と呼べるほどの人はまだいないものの、淋しさも感じない。
問題は今後の収入源をどうするかだが、とりあえず今の時点では貯蓄を切り崩しながら日々楽しく過ごすことで、長年沖縄で蒸し暑さによる不調に耐え忍んできた自分にご褒美を与えている。
あまりに毎日が楽しく夢のようでブログも全く更新せずに半年も過ぎてしまったが、これからはもうちょっと頻繁に記事をアップできるといいな、と思いつつ、いつになることやら?だ。
というわけで、以上、沖縄脱出報告でした!
お読みくださりありがとうございます🥰。
すべてに感謝✨