わたしはすべてのものに、宇宙に信号を発信するエネルギーを植えつけた。どんな人間も動物も植物も岩も樹木も──物理的なものすべてが──発信器のようにエネルギーを送り出している。
あなたはたったいまも、自分の存在の中心からあらゆる方向に向かってエネルギーを発信している。このエネルギー──つまりあなた自身──は、波動となって外へ向かう。あなたから離れて、壁を通りぬけ、山を越え、月を超え、永遠に向かって進んでいく。とどまらずにどこまでも進んでいく。
あなたの考えは、このエネルギーに色を与える（あなたが誰かのことを考えると、敏感な相手ならそれを感じとる）。あなたが発する言葉が、エネルギーにかたちを与える。あなたの行動が、エネルギーに影響を及ぼす。あなたが放射する振動の速度、波長、振動数は、考えや気分、感情、言葉、行動によって変化しつづけている。
「良い波動を送る」という言い方があるが、あれは真実だ。文字通りの真実なのだよ！
もちろん、ほかの人たちも同じことをしている。エーテル──あなたがたの間の「気」──はエネルギーに満たされている。からみあい、混ざりあう人びとの「振動」の総体（マトリックス）、それは想像も及ばないほど複雑なタペストリーを織り上げている。この織物は、あなたが生きているエネルギーの場を連結したものだ。力強く、あなたを含めてすべてに影響を及ぼしている。（中略）
あなたがたの心理学では、このエネルギーのマトリックスを「集合意識」と言う。それは、地球上のすべてに影響する。戦争にも平和にも、地球物理学的変動にも鎮静にも、病気の流行にも、世界的な幸せにも。
すべては、意識の結果だ。（サンマーク出版「神との対話②」より）
上記のことが真実であるならば、私たちは無意識下であってすら、常にエネルギーを全方向に向かって放射しているわけで、それを意識的に行えば、さらに大きな影響を、周囲に、宇宙に与えていることになります。
例えば、いま、世界中でコロナコロナと大騒ぎしているわけですが、このコロナパンデミックに対する一人ひとりの考え方、言葉、行為などが、世界情勢に大きく影響を与えてしまっていることになりますね。だから、テレビ局は1日中、コロナ恐怖劇場を報道し続けて、人びとを洗脳するべく必死になっているというわけです。
私も含め、多くの「気づいている人たち」は、一歩外に出れば、自分と全く違う価値観で生きている大勢の人たちの意識に触れ、さぞや肩身の狭い思いをしていることでしょう。
なかには、一歩外に出なくても、家族間での意見の相違がどんどん大きくなってしまい、辛い思いをしている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、だからといって、「世間の奴らはみんな馬鹿の集まりだ。本当のことがわかった時の連中の慌てふためくザマが楽しみだ、ケッ！」なんて考えてしまったら、その想念は、どこまでも飛んでいき、「分離意識」を助長することになってしまうでしょう。
今、気づいている人間にできることは、やはり、「愛」でいることにつきます。たった一人の自分の考えや言葉や行為が、エネルギーに美しい色をつけ、言葉がエネルギーをかたちづくり、行為がエネルギーにあたたかさや心地よさを与えるのだとしたら──。そしてそのエネルギーが月すらも飛び越えて宇宙にまで放射され、世界中、宇宙中に影響を及ぼすのだとしたら──。日々、何を考え、何を言い、何をするかに対し、もっともっと真剣に取り組むことになりませんか？誰かにネガティブなことを言われてしまったとしても、「常に自分は愛でいる」と選択していれば、ネガティブにネガティブで返すのではなく、自らの愛で包んで返すことだってできます。わたしたちは無力ではないのです。それどころか、注意しないと、周囲に多大な悪い影響を及ぼしてしまうことにもなるエネルギー発信源なのです。
「緊急放送はまだか～」と思ってしまう気持ちは、私もゼロではないのでよくわかりますが、気づいている人間の意識的な愛の選択のほうが、もしかして、緊急放送よりも、まだ気づいていない大多数の人びとの目覚めや気付きをもたらす促進剤になるのかもしれません。
あなたはほかのすべてのひとたち、忘却のなかで生きている人たちのお手本になる。あなたは真実を思い出させる、生きた合図になる。それによって、ひとが忘却のなかに永遠に失われたりしないよう、救うことができる。
忘却のなかに永遠に失われること、それが地獄だ。だが、わたしはそれを、赦さない。一頭の羊たりとも迷わせず・・・・羊飼いを送る。
そうだとも、わたしはおおぜいの羊飼いを送る。あなたはそのひとりになれる。あなたがまどろむ魂を目覚めさせ、ほんとうの自分を思い出すことができれば、天国の天使たちすべてが、その魂を祝福するだろう。（引用元：同上）
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