いつも忘れないでいなさい。「リーダー」とは「わたしについてきなさい」と言う者ではない。リーダーとは「わたしが真っ先に行こう」と言うひとだ。
地球上の社会の機能のあり方を一夜にして変えることはできないが、ひとりひとりが目覚めた種の基本的な資質を示し、手本となることは、すぐにできるのだよ----真っ先に行くことによってね。(サンマーク出版:「神との対話④」より)
この先、トランプ大統領一人の力によって、世界が地上の楽園になるかと言えば、それは無理と言うものです。これから先は、私たち一人一人が、誰かの後についていくのではなく、「真っ先に行く」必要があります。
では、「目覚めた種の基本的な資質」とはいったいなんでしょうか?
本の中では16項目もあり、一度に紹介するのは大変なので、少しずつ。
①目覚めた種は「すべての生命は一体である」とわかっていて、そのなかで生きている。目覚めていない状態の人間はよくこれを否定したり、無視したりする。(引用元:同上)
私たち人間は、お互い殺し合ったり、傷つけあったり、いがみ合ったり、ののしり合ったり、枚挙にいとまがないほどのネガティブな行為を繰り返してきました。「わたしは人を殺したこともないし、暴力をふるったこともない」と言える人はそこそこいるかとは思いますが、言葉の暴力はどうでしょうか?気に入らない人を無視したり、悪口を言ったことはありませんか?
「誰であっても、理解しよう、愛そう、と努めている」と言えたとしても、その愛の対象となっているのは、人間だけだったりしていませんか?動物や植物に対して、「自分と一体である」という意識を持っているでしょうか?
よくよく考えると、第1項目からして、地球上の人間は、目覚めた種の足元にも及ばないのではないか・・・と、悲しくなってきますが、自分自身に限って言えば、完璧とは言えないまでも、10年前、20年前と比較すれば確実に目標に近づいています。
そして何よりも、この項目を達成するのに大事なことは、ありのままの自分を愛し、受け入れることです。これができていないと、しょっぱなからつまづいていることになります。一体であるすべての中の、もっとも身近な一部が自分なのです。一体であるならば、他人を攻撃すれば自分を攻撃していることになり、自分を愛せなければ、他人を愛せないことになります。やはり、向き合うべき相手は”自分”、これに尽きると言えますね。
自己評価が低い場合、なかなかに厄介な難題です(私のことですが)。
でも、あなた自身がどういう人間であるかは、他人からの評価とは全く関係ありません!
自分がどういう人間なのか、創造し、決定できるのは自分だけです。ということは、自分を構築することは、たった今から始められる作業なのです。そして、どんな自分でも素直に受け入れ、愛することができれば、他人を受け入れ、愛することもずっと簡単になるはずです。
正邪、犯罪と懲罰、善悪、永遠の良い報いと悪い報い、そんな古いメッセージは、地球上の苦難を終わらせることも殺戮を防ぐことも、苦しみに終止符を打つこともできなかった。分断のメッセージだからだ。
人類の歴史を永遠に変え、苦しみを終わらせ、人びとを神のもとへ連れ戻すことができるメッセージがたったひとつある。そのメッセージが、新しい福音だ。わたしたちはすべて一体である、というメッセージだ。
この新しい福音から、全面的な責任という新しいメッセージが生まれる。あなたがたは自分が選んだことに全面的に責任があり、選択はすべてみんなでするもので、選択を変える唯一の道はみんなで変えることだというメッセージだ。他者を苦しめていると考えているかぎり、自分を苦しめ続けることになる。じつは自分自身を苦しめているのだということがわからない限り、いつまでも自分を苦しめるだろう。(中略)
さあ、行って、すべての国に教えなさい。
他者にすることは自分自身にしているのだと、他者にしてやらないことは自分自身にしていないのだと、教えてやりなさい。
自分にするようにひとにしてやりなさい。なぜなら、それは自分にすることだから!(「神との友情 下」より)
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